紅参とは

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紅参とは

紅参と高麗人参(朝鮮人参)の概要

紅参は、高麗人参(朝鮮人参)の加工法のひとつです。

 

 

高麗人参(朝鮮人参)は、古来より「高い効果のある薬」として有名で、
とくに、疲労回復、食欲不振、血行不良、冷え症の改善などに効果があります。

 

 

また、高麗人参(朝鮮人参)は、「神農本草経」という、
中国で2000年以上昔から伝わる書に代表的な上薬として記載されています。

 

 

上薬とは、命を補う薬いわゆる不老長寿の薬のことで、
長期的に服用しても毒が無く、長く服用するほど健康になるとされています。

 

 

高麗人参(朝鮮人参)は、は奈良時代には日本に伝わっており
当時は非常に貴重で高価なものとされ、上級階級の人しか使用できませんでした。

 

 

そのため、高麗人参(朝鮮人参)は国内での栽培も試みられていましたが、
なかなか難しく、試行錯誤の末国内栽培が成功したのは江戸時代の頃でした。

 

 

国内栽培に成功した高麗人参(朝鮮人参)の種子が、
オタネニンジン(御種人参)の名で広まり、国内栽培が増加しました。

 

 

しかし、明治以降は需要が減ったことで栽培地も減り、
現在では、福島県、島根県、長野県などが産地として残っています。

 

 

ちなみに、野菜として一般的な人参は、
セリ科のもので、いわゆる高麗人参(朝鮮人参)とは全く異なります。

 

 

そんな高麗人参(朝鮮人参)の加工法のひとつである紅参とは?

 

 

紅参とは、高麗人参の6年根の皮をむかずに、
煮るか、蒸すかしてから水分量が14%以下まで自然乾燥させたものです。

 

 

紅蔘の正式な日本語の読みは様々で、
本場韓国では「ホンサム」、英語では「Korea Red Ginseng」、
中国では「高麗蔘」と呼ばれています。

 

 

その他、日本では、「こうじん」「べにさん」「あかにんじん」「あかさん」と呼ばれています。

 

 

紅参は、高麗人参を紅参へ加工する過程で
新たな有用成分が生じるため、さらに健康に効果的とされています。

 

 

紅参は赤褐色で、長期間の保存が可能となっています。

 

 

高麗人参の加工法の中でこの紅参が薬効が強力で最高級です。

 

 

また、紅参の中でも等級があり、
「天」と「地」と「人(良)」の3つに分けられています。

 

 

高麗人参は韓国の北部、北緯36°から
ソウルにかけての一帯が栽培地で、大韓民国人蔘公社が栽培・管理しています。

 

 

高麗人参は栽培年数によって1年根から6年根に分けられます。

 

 

栽培年数が長くなると栄養価が高くなり、サポニン量が増加します。

 

 

有効成分を比べてみると、
3年根の高麗人参は、6年根の高麗人参の半分くらいしかないと言われています。

 

 

また栽培人参は6年根が限界で、
それ以上栽培すると害虫・病害が発生し、表皮組織が老化現象を起こします。

 

 

紅参と白参と水参の違い

高麗人参のもう一つの加工法で白参というものもあります。

 

 

白参は3〜5年根の皮をむいて乾燥させたもので、
人蔘サポニンが紅蔘に比較して少く、薬効が緩やかなのが特徴です。

 

 

皮をむかない場合もあるのですが、
そちらは皮付白参と呼ばれ、主に調剤に使われます。

 

 

このように、一口に高麗人参といっても加工法によりかなりの違いがあります。

 

 

加工する前の生人参を水参といいます。

 

 

水参は水分量が多く、成分が凝縮されていないため
薬効が少なく、長期保存にも向きません。

 

 

そのため、加工が必要になります。

 

 

白参は、皮の部分を削って乾燥したもので、紅参は、皮ごと乾燥したものです。

 

 

紅参は有効成分が凝縮され、強力な薬効があり、
長期保存にも適しているため、高麗人参の最高級品とされています。

 

 

紅参の産地と成分

また、紅参は産地によっても成分が異なります。

 

 

高麗人参の主成分である「人参サポニン」は中国産には15種、米国産には14種、
日本産には8種がありますが、韓国産の紅蔘には32種が入っています。

 

 

さらに紅蔘は、蒸すことにより、水参や白蔘にはない
「マルトール(Maltol)」、「ジンセノサイドRH2」等の紅蔘特有成分が8種も含有され、
それらよりも多くのサポニンが含まれています。

 

 

ジンセノサイドに加えて、各種ビタミンやミネラル、
アミノ酸、マグネシウム、カリウムも含まれています。

 

 

高麗人参を選ぶときには、韓国産の紅参を選ぶようにしましょう。

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